【3Dプリント】ルクセンブルク初の 3D プリント住宅

チェコの ICE Industrial Services はこのほど、ルクセンブルク初の 3D プリントによるコンクリート住宅を完成させました。積層造形(Additive Manufacturing、AM)の建築分野での可能性を示すとともに、欧州の住宅問題に対する革新的な解決策を提供しています。
在ルクセンブルク・チェコ大使館の次席代表 Jiří Jílek 氏は、「独自の 3D プリント技術で建てられたこの住宅は、チェコ企業が高品質で先進的な建設プロジェクトを通じて、ルクセンブルク市場で高い競争力を持つことを明確に示しています」と述べています。
床面積は 56 平方メートルで、若い夫婦向けに設計され、簡易キッチン、リビング、多目的室、浴室、廊下などの基本的な空間を備えています。太陽光パネルと 10 基の蓄電ユニットにより、ほぼ完全なエネルギー自給を実現しています。実証プロジェクトとしての販売価格は約 800 万チェココルナ(約 32.5 万ユーロ)で、すでに 20 件を超える購入申し込みが寄せられ、強い需要が示されています。
ICE の建築システムは、現地の鉱物材料を使用し、構造性能を確保しながら柔軟で効率的な施工を可能にします。チェコには、3D プリント建築の長年の実績があります。2020 年には、水に浮かぶ住宅「Prvok」が同国初の 3D プリント建築として登場し、その後、技術の活用はさまざまなインフラ事業へと広がっています。
ルクセンブルクの実証プロジェクトが国際的な注目を集める中、ICE Industrial Services は、欧州における持続可能な新しい住宅方式への転換にも積極的に関わっています。チェコ貿易振興機構のベルギー・ルクセンブルク代表 Pavel Zelenka 氏は、「このプロジェクトの特徴は、時間とコストの両面で、非常に高い柔軟性と効率性を発揮する点です。ルクセンブルク側が採用したことは、チェコの技術の優秀さを示しています」と述べています。
| 世界で進む 3D プリント建築
チェコ企業の進展は、世界の建設業がデジタル施工へと移行する流れを反映しています。2024 年には、ポルトガルの Havelar が同国初の 3D プリント住宅の完成を発表しました。ポルト都市圏にある 80 平方メートル、2 ベッドルームの住宅は、COBOD の BOD2 プリンターにより 18 時間でプリントされ、建設分野での高い効率性を示しました。建築家 Aires Mateus、Glória Cabral、Francis Kéré が、このプロジェクトを支援しています。
米国コロラド州ブエナビスタでも、初の 3D プリント住宅群が登場しました。VeroTouch が手がけた住宅は、州の「革新的住宅インセンティブプログラム(IHIP)」から最大 61.8 万米ドルの助成を受けています。各住戸は約 109 平方メートルで、VeroVistas プロジェクトの一部として、特許取得済みの 3D プリントシステムを使用。エネルギー効率、構造の耐久性、防火性能を重視しています。
VeroTouch は South Main と協力し、クレオラ開発地区にさらに 31 戸を建設する計画です。大規模事業での拡張性、自動化の水準、材料の利用効率を検証し、積層造形によって住宅不足を緩和するとともに、建設業の生産性向上を目指しています。
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これに先立ち、米国テキサス州では、全米初の 3D プリント製 Starbucks ドライブスルー店舗が、デンマークのメーカー COBOD のガントリー式 3D プリンターを使い、わずか 6 日間で造形されました。
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