
SLS(選択的レーザー焼結)用の粉末材料を選ぶ際には、各材料の機械的特性と熱的特性を理解することが重要です。今回の比較で取り上げる 5 つの指標、引張強度、曲げ強度、破断伸び、荷重たわみ温度(HDT)、リフレッシュ率は、SLS 工程に最も影響する特性を反映するよう厳選されています。
さまざまな用途に対する粉末の適性を評価します。この 5 つの指標は、機械的特性、耐熱性、経済性をバランスよく捉えるためのものです。これらは、エンジニア、デザイナー、生産管理者が具体的な要件に応じて適切な材料を選ぶ際の重要な要素となります。
| Powder 粉末 |
Tensile Strength 引張強度 (X) [MPa] |
Flexural Strength 曲げ強度 (X) [MPa] |
Elongation at Break 破断伸び (X) [%] |
Heat Deflection Temp A 荷重たわみ温度 A (1.8MPa) [℃] |
Refresh Ratio リフレッシュ率 [%] |
|---|---|---|---|---|---|
|
PA12 Industrial |
47.61 | 62.31 | 5.86 | 51 | 30 |
|
PA12 Smooth |
38.44 | 49.18 | 4.55 | 50 | 22 |
|
PA11 Onyx |
55.00 | 54.20 | 31.60 | 47 | 33 |
|
PA11 Carbon Fiber |
65.93 | 87.35 | 8.23 | 167 | 40 |
|
PA11 ESD |
50.00 | 56.00 | 28.00 | 103 | 60 |
|
Polypropylen (PP) |
19.30 | 25.60 | 44.40 | 50 | 50 |
|
PBT Optimal |
49.04 | 52.08 | 2.56 | 52 | 20 |
|
Flexa Performance |
7.99 | - | 182.63 | - | 20 |
| 主要な技術指標の説明
1.引張強度
材料を引っ張ったとき、破断する前に耐えられる最大の応力を示します。ユーザーにとっては、プリント部品が引張力に耐える能力を表し、スナップフィット、筐体、構造部品にとって重要です。
2. 曲げ強度
材料が破損する前に耐えられる曲げの力を測る指標です。使用中に曲がったり、たわんだりする可能性のある細長い部品や梁状の部品にとって重要です。
3.破断伸び
材料が破断するまでにどの程度伸びるかを示し、柔軟性や延性を測る指標です。値が高いほど柔軟で耐衝撃性に優れ、値が低いほど硬く、もろくなります。
4.荷重たわみ温度 A(HDT A)
材料が荷重を受けた状態で変形し始める温度を示します。荷重たわみ温度(HDT)が高い部品は、エンジンルームや電子機器の筐体など、高温環境での使用に適しています。
5.リフレッシュ率
プリント品質を維持するために、使用済み材料へどれだけ新しい粉末を加える必要があるかを示します。値が低いほど粉末の使用コストが下がり、持続可能性も高まります。
どのような課題に対しても、Sinterit の粉末と Sinterit Studio ソフトウェアを組み合わせることで、精密でプロ品質の SLS プリントに向けた、用途に合ったソリューションを提供できます。
| 主要な性能指標別に見る材料の特長
· 引張強度
PA11 Carbon Fiber (65.93 MPa) ➡ 最も高い引張強度を持ち、荷重を支える構造部品に最適です。
· 曲げ強度
PA11 Carbon Fiber (87.35 MPa) ➡ 曲げに対する優れた強度を持ち、ブラケット、フレーム、筐体などの部品に最適です。
· 破断伸び
Flexa Performance (182.63%) ➡ 優れた柔軟性を持ち、ヒンジ、シール、緩衝部品におすすめです。一方、PBT Optimal(2.56%)➡ 高い剛性を備え、高剛性が求められるあらゆる用途に適しています。
· 荷重たわみ温度 A(HDT A)
PA11 Carbon Fiber (167°C) ➡ 高温に強く、技術分野や自動車用途に最適です。
· リフレッシュ率
PBT Optimal(20%)➡ 粉末の再利用において最も費用対効果が高く、経済的な試作のワークフローに最適です。

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